ハナが旅立って十日ほどたちますが、
今も散歩に出かけてた時と同じ時間に起きてしまい、
普段ハナが寝ていたところにふと目がいってしまったり・・
ずっと続けていた習慣はなかなか変わることがないけれど、
おかげさまで寝食かわらず出来ていて、私は元気にしています
そんな日々の中、
ハナとの今までの暮らしを振り返るのに
以前からつけていた手帳をずっと読み返したりしていました
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実はこれまでブログの中で触れてはこなかったことですが、
2013年当初から、ハナにあきらかな変化が出始めていました
それは歩く距離がガクンと落ち始めた時期と重なり、
年齢でいうと10歳から11歳になる年でした
ある大雪が降った翌日、
屋根や木に積もった雪がドサッと落ちる、いわゆる落雪音。
これに異常に反応してしまい、それが分離不安を引き起こし
今までみられなかった留守中、部屋での破壊行動、
失禁などがしばらく続いていくことになったのです
それまで毎日の記録として
体重、散歩時間、散歩コース、誰と会ったかなどを書き留めるだけでしたが
違うページにハナの異変を記すことが増えたのも丁度この頃からでした
その異変も半年足らずで収束し、その後は変わらぬ様子が続いていたものの、
翌2014年の大雪で再び分離不安が出てしまい、
前年よりさらに大きな被害も出て色々なところに相談にいったりもしていました
それも時間の解決で、なんとか収まることができて
以後、雪が降ってもお漏らしはするものの
暴れることはなくなりホッとしていました
ところが翌2015年、
今度は散歩中、あるとき急に方向がわからなくなってしまう症状が出て
同じところを何度も行ったり来たり、、
認知症の初期症状が出始めたかなと初めて感じたのがこのときでした
そこから徐々に歩く距離も減っていき、踏ん張りもあまりきかなくなる中、
部屋の環境をハナが楽に過ごせるよう少しずつ変えていきました
日々の食欲のアリナシやコケた回数、変わった仕草に一喜一憂しながら
それでも毎日みせるハナの笑顔に救われたりもして、
楽しい日々を過ごしていた様はブログのもろもろの記事にある通りです
ですが2017年、一度目の前庭疾患になってしまってからは
回復はしたものの、体力はさらに落ちてしまったようで
毎日歩くものの、ちょっとしたタイミングで踏ん張りがきかず
すぐぺシャンとなってしまったり、転ぶ回数もうんと増えていきました
そして2018年、少しずつ体調の変化も増していき、
散歩でも同じところを行ったり来たりすることが多くなり、
いつ本格的な認知症になってもおかしくないなという感じをうけていました
ところが母の具合が悪くなりサポートに出る私の時間が増えてから
なぜか急にハナが元気になりはじめ、
今まで以上に歩くようになったり、ご飯もムラなく毎回完食。
母のケアでたくさんの方が家に出入りしていたときも
ただただ大人しくしていて、本当にいい子でいてくれました
その驚くほどの快足ぶりは朝限定のものだったけれど、
それは今回、前庭疾患再発で倒れるつい最近まで続いていて
散歩で会う飼い主さんからもよく驚かれもしたものでした・・
でも今までの経過をみるように、体力的には確実に衰えていたはずで
母が倒れてからのこの半年間は、もしかしたら私に心配かけまいと
無理して頑張ってくれていたのではないか、、、今思うと
そう考えずにはいられなくなりました
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最後の一週間、前回に比べて吐き気もほとんどなく
水も流動食も毎日摂取できていて、コロンとしたウンチも
寝ながらだったけれどちゃんとできていました
ですが立ち上がることは一向にできなくて
5日目から夜泣きをするようになり、6日目には夜中をまたぎ6時間ほど、、
私はとにかく近所への音モレをすごく気にしてしまい、ハナの呼吸も荒くなる中、
布団をかぶせて一緒に寝たり、体勢をかえてなんとか収めようとしたり
ハナに無理強いをずいぶんしてしまいました・・
そして翌朝、それでも泣き止まないので4時前にカートにのせて
民家がないところまで歩いていって、そこの公園でしばらく寝ていました
それから一旦戻って再び仕事で家を出るときも
ハナは弱った声で泣いていましたが、
それを振り切るように出かけてしまった私・・
きっとそんな私を慮って、もう大変な思いをさせなくするため
駆け足でいってしまったのかな、しかもひとりで・・と、
あとから後悔と不憫な気持ちでいっぱいになりました
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16年あまりのハナとの生活で
私が得たものは数えきれないくらいあるけれど、
ハナがいることによる毎日の充溢した時間に
何よりの幸せを感じていました・・
日常の何気ないことから旅先での楽しい思い出、
大切な人とのつながりもハナを通してたくさんできました
それは何ものにも代えがたい生涯の宝物。
ハナにも同じくらい返してあげたかったけど、
それができていたか駄主の私は今も不安でいっぱい・・
だけどこれからは、ちょっと広くなった空をみながら
ちゃんと前を歩いていくからね
今までずっと傍にいてくれてありがとう
今まで精一杯、生きてくれてありがとう

大好きな大好きなハナへ